第10回ハーフェレ学生デザインコンペティション2018 アーカイブ

『Wellness architecture (ウェルネス アーキテクチャー)』

【課題説明】

ウェルネスとは?

ここで言う「ウェルネス(健康)」とは、身体的な“健康”だけを意味するものはありません。例えば、スピリチュアル、メディテーション、笑い、コミュニケーションの広がりなど精神的、社会的なものこそが「ウェルネス(健康)」だと考える人もいるでしょう。

あなたの日常を振り返ってください。授業や課題、人との付き合いやアルバイトなど、毎日忙しい日々を送っているのではないでしょうか?そんな中で「ウェルネス(健康)」の定義を深く考え、自分の導き出した解を「ウェルネス アーキテクチャー」として表現してみてください。

あなたの解をデザインとして具現化するため、本年度は課題として初めて敷地を設定しました。

本年度の課題の敷地設定: 東京都渋谷区を流れる渋谷川を利用した敷地

Shibuya River

Shibuya River Shibuya River

勿論この敷地設定はある地域を示しているに過ぎません。川岸や川辺、川の上、川の下、既存ビルの利用など幅広く考えてみてください。商業施設やビルが建ち並ぶごちゃごちゃした都市の中に存在するお世辞にもきれいとは言いがたいコンクリートに囲まれた川。そんな場所に、「ウェルネス(健康)」を追及する建物を建ててみませんか?今回の課題は都市化への挑戦とも言えるでしょう。

カオスのような都市の中で、心身に「ウェルネス(健康)」を導いてくれるものは、一体何なのか!?その「ウェルネス(健康)」が私たちの生き方、人生をどうデザインしていくのか!?そのための建物は、インテリアは、エクステリアは、空間は、どのようなデザインなのか!?

広義な解釈で未来を見据えた個性あふれるあなたのソリューションをお待ちしています!

審査委員  
横河 健  
建築家・横河設計工房 代表

アストリッド・クライン 
建築家・クライン・ダイサム・アーキテクツ 代表

五十嵐 淳
建築家・五十嵐淳建築設計 代表

カール・ハーネ     
株式会社ハーフェレジャパン 代表取締役社長

(順不同敬称略)

                                                                      

【結果発表】  (敬称略)   

最優秀賞 (賞金30万円)
「境界を揺るがす三層の襞」

北九州市立大学大学院 / 清水 伶
受賞インタビュー:https://youtu.be/KMilyWKRFeo

ハーフェレコンペ2018

優秀賞 (賞金15万円)
「川に憩う」

首都大学東京大学院 / 大林 恵理子・川島 達也
受賞インタビュー:https://youtu.be/DzYmJrHxt2Q

ハーフェレコンペ2018

入選 (4作品)
 横河賞 (賞金3万円)
 「キバラシスカイライン」
 早稲田大学大学院 / 稲葉 隆太
    受賞インタビュー:https://youtu.be/G11uKiOaKZQ

ハーフェレコンペ2018

 クライン賞 (賞金3万円)
 「緑の再生」

 日本大学 / 島田 雄太・富山 竣紀・細井 大佑・湯田坂 美晴
    受賞インタビュー:https://youtu.be/HN-kHpwfD3U

ハーフェレコンペ2018

 五十嵐賞 (賞金3万円)
 「おおきめのほころび」

 日本文理大学大学院 / 金丸 巧
    受賞インタビュー:https://youtu.be/ScNRoXX4Sts

ハーフェレコンペ2018

 ハーフェレ賞 (賞金3万円)
 「色相と思想」

 工学院大学 / 中村 健人・二ツ橋 和樹
    受賞インタビュー:https://youtu.be/IMN7upOr_mc

ハーフェレコンペ2018


審査員の先生からの応援メッセージ!!(2018/8/2 更新)

横河 健 先生

ハーフェレコンペ2018, 横河健先生

ハーフェレ学生デザインコンペも今年で開催10回目を数えます、つまり10年の節目なのです・・・10年とは長いようであっという間の出来事なのですが、その節目に相応しいテーマとは何か? 私たちの周りの建築や、周りを見渡して環境を見た時にもっとも大切なものを考えてみることにしました。そこで私たちは「Wellness Architecture」という聞き慣れないテーマを掲げました。
最も大切なことなのに、何故か私たちの周りにもっとも欠けているものかも知れません。私たちの親しんでいる渋谷の街並み(それ自体も美しいとも言えませんが)から一本裏道に入るとご存知、悲しくなるような醜い川が流れています。江戸の街は川を流通の主軸として美しい景色を造っていたのでしょう? しかし近代に入って次々と川を埋め立て、残っているこの渋谷川でさえこのように醜い姿に変容してしまったのです。・・・ですから、美しい川、美しい環境を取り戻すべく貴方の考えを素直に提案してもらいたいのです。癒し・安心・平和・静けさ・杜・自然・・・いろいろな単語が思い浮かびます。貴方が美しく楽しい環境に変えてくれれば、貴方の大切な人をきっとここに連れていきたいと思うことでしょう。

建築家・横河  健
武蔵野美術大学客員教授

**********

アストリッド・クライン 先生

ハーフェレコンペ2018, Astrid Klein

“Wellness architecture"

 Our built environment influences our feeling of physical comfort and our mental well-being. It directly correlates to our happiness, our creativity and productivity. There are too many unfriendly, slick and sharp buildings in the city, too many dark asphaIt roads, too many hard concrete surfaces in endless shades of grey. 

Remember how people enjoy places with water. The soothing wide expansion of the sea, lakes seducing you to swim in them, rivers inviting you to play in them.

Although the Shibuya river is a place of water, it has none of the inspiring qualities described above. Make Shibuya river a source of happiness and well-being again!

 

Astrid Klein

 

“ウェルネス アーキテクチャー”

 

私たちを取り巻く建築環境は、心身の癒しや安定に大きな影響をもたらします。

それは、私たちの幸福や想像力、生産性と直接相関していると言っていいでしょう。

街には、スリックでシャープなビルがよそよそしく建ち並び、暗いアスファルトの道路、硬いコンクリートの表情が灰色の影を落としどこまでも続いています。

 

水がある場所がどれほど楽しいかを思い出してみてください。

 

その広がりに心を落ち着かせる海

泳いでみたいと魅了する湖

遊びたいという好奇心を駆り立てる川

 

渋谷川もまた水が存在する場所ではありますが、人の心を動かすような性質が何ひとつとしてありません。

さあ、あなたの想像力で幸福と安らぎの源となる渋谷川をデザインしてみませんか。

 

アストリッド・クライン

 

**********

五十嵐 淳 先生

ハーフェレコンペ2018, 五十嵐淳先生

ウィキペディアによる「Wellness」の解釈から「ことば」を抽出すると「健康を広範囲な視点から見た健康観」、「ひとづくり」「まちづくり」「ものづくり」「ネットワークづくり」「ふれあいづくり」「地域連携」、「身体的、精神的、そして社会的に健康で安心な状態」、「身体の健康」「精神の健康」「環境の健康」「社会的健康を基盤にして輝く人生」などとしている。つまりすべて「都市」や「建築」と関係していることに気がつく。ここから先の皆さんの想像力に期待しています。