加藤由里恵氏「マジック2」ご採用インタビュー

扉面材を最大限引き立てるため「マジック2」を採用しました

 

ソフトを含めた人の生活と建物を結び付けた設計が持ち味の一級建築士 加藤さん。

恵まれた立地を生かして緑を楽しめる自宅をご自身で設計されました。そのこだわりの自宅にレールの見えないアウトセット引戸金具「マジック2」をご採用いただきました。

 

今回自宅を設計するに当たっては、その土地のものを使うということをこだわっていたので、扉はメープルの突板で輸入のものですけれども、それ以外は地場の森林組合の工務店さんにお願いして、地域の森林で、構造も内装の床、天井もヒノキ材を使っています。

 

なぜマジック2を採用したかというと、まず後ろ側が階段の吹き抜け空間になっていて、階段側には「レールをつけられなかった」という物理的な理由と、じゃあリビング側にレールを付けるとなったときに、やっぱり金物がどうしても存在感が出て、インテリアの中で目立ってしまうので、それを目立たせたくなかったという理由から採用したのです。

 

同じような問題というのは、ほかの住宅でもよくあることなので、レールを目立たせずに、なおかつ建物の面材の方は結構皆さんこだわるので、その面材が活かされるように、金物は隠れて使うというパターンはあるのではないかなと思います。

 

ー「マジック2」を知った経緯は?

 

よくショールームの方で新作が出た時とか金物の新しい製品を見にショールームに伺ったりはしていたんですけれども、その中でマジックは結構何年も前から展示もあって使ってみたいなと思いながら、何度か動かしてみたりとか、ショールームでいろいろお話を伺ったりというので、ずっと知ってはいたんですけれども、なかなか実際の住宅に使うとなると、お客様あってのことなので、経年でずっと毎日、日常的に使う道具として、安定してずっと動くかとか、そこまではショールームでは検証できなかったので、なかなかお客さまにお勧めできないまま何年か過ぎていたという感じです。

 

ー実際に住んでみて

 

そうですね。ちょうど1年経ちまして思っていた以上にスムーズに動くのと扉の床は本当にローラーで動くだけなので、床の状態が心配だったんですけれども、床も傷つくこともなくスムーズに動いている状態です。

 

意外と設計を特にしてない方でも、ここにレールがないってことに驚かれるお客さんも結構いらして、家に来るお客さんも、こうやって動かした時にレールがないことにびっくり驚かれる方が結構いらっしゃいます。

不思議で、あれ何でないの?という風に動かしていく方がいらっしゃいます。

 

ー実際に取り付けるにあたって

 

建具屋さんにこの金物を使いたいっていうことと、あとは断面の詳細な図面を一緒に見ながら、打ち合わせを詰めてやってから制作にかかっていただきました。

特注の建具を作るのに慣れた職人さんだったので、やったことのない金物でしたけれども、図面を見て、あとは現物を先に取り寄せて、よくよく打ち合わせしてから製作をスタートしたという感じです。

 

ー設計のこだわりを実現させるために

 

面材はどうしてもメープルの木目のきれいな自然な風合いを見せたくて、木の天然の突板を無塗装品のものなのですけれども、その面材を一面に大きく使って継ぎ目がないように1枚のパネルとして見えるようにしています。

マジック2の金物を見せずに扉だけを強調したいというところがあったので、本当に何も金物は全部隠れるような設計にしてあります。

 

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取材協力:加藤由里恵デザインオフィス

※ 上記テキストは一部文語に修正してあります。ご了承ください。